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j-ume blog

建築 + アーバニズムの冒険 - the quest for urbanism + architecture

Philadelphia experience - as a grid city, and more?

STUDIOの女教官とともに計4回、Harvard,GSDよりR.Sommer氏が講義に来てくれる。都市の形成を歴史をふまえて空間的に批判するコース。

今日はフィラデルフィアのお話

アメリカ史では重要な都市で、ワシントンが作られる前に首都でもあった都市。現在も巨大な都市圏を構成する。
河川沿いに港湾都市として形成され、グリッド都市として市街地が形成される。グリッドの中心には新市庁舎、そこに斜めに伸びるパークアベニュー。明快なプランとパブリックスペースの計画。
さらに、歴史的にも重要なindependent hallの建物に向かってグリッド3ブロック分、そこに建つ建物を壊してまでとられたパブリックスペース。都市のシンボルとしても興味深い大手術。破壊され建物はそれなりに価値を持ち得る立派な住居等で、その手法は疑問が残るが、パブリックスペース創出と見れば思い切りがよい。

その後、バルセロナとちょっと比較。ダイアゴナル沿いのラファエル・モネオ設計の巨大ビルを見ながら。


が、ちょっとフィラデルフィアで思い出す節があって帰宅後ネット。たしか都市の空洞化がかなりひどい都市と記憶していた。

やはりその通りで、google earthで航空写真を見ても都市内は駐車場が目につく。折角作られたグリッド3つ分のパブリックスペースも良くない。さらに、都市のスプロールにより、河川対岸のカムデンという都市はいったんはベッドタウンになったが、更なる高速道路の拡張で捨てられた都市へ。現在ではアメリカで最も治安が悪い都市と成り果てた。


と考えると、講義の中で現在の都市の状況まで取り上げないのは、講義の趣旨からははずれるとはいえ、頂けない。都市に空間を創出する手法とそれを支えるシステム。それらは必ずしも期待通り、計画通りに行くことはない。

さらに、バルセロナを平行して見ることの意味は何だろう。


札幌で都市計画を学んだ僕には、グリッド都市について結構首をつっこんでいたりする。


なぜ今ヨーロッパに来てアメリカの都市を見ている?もうちょっと奥まで状況をみたいと思った。アーバニズムは理想論ではない。常に都市の問題を発見し、それへの対処を考えなくてはと思う。過去を振り返る意味も常に頭に置いておきたい。


講義のだめ出しではないです。刺激的な講義を頂けたので、批判的に綴ったまでです。
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  1. 2006/10/05(木) 07:10:48|
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