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j-ume blog

建築 + アーバニズムの冒険 - the quest for urbanism + architecture

雪 - human settlement

Human Settlement と題された授業のexam。と言ってもプレゼンテーション。
これだけ、自分の専門とはややはずれて、slum, squater, minorityの住宅問題あを扱う授業。

プレゼンは、坂茂氏の紙管に関して。今でこそ、ポンピドゥー新館などでヨーロッパに名を馳せる氏ではあるが、地道な活動が興味深い。

イッセイ・ミヤケのギャラリーや神戸の震災後の神の境界のような、紙管を壁に使うものと、ハノーバー万博日本館のようにフレームを組んでテントを作るものと、二種類。ちなみにハノーバーの紙の印象が強く、世界的名声を得たと行ってもいい。

フレームテント型はアフリカ難民キャンプに適応された
紙管壁型は阪神大震災後に実験的に使われ、トルコの地震後や、インドの異なる気候への適応が示された。

どちちらもマイノリティの住居問題へのヒントを提示してくれる。

とくに発展途上国からの留学生達は知らなかったようで、プレゼン後は好い反応でした。

先生のコメントは極めて冷静で、例えば、災害後は極めてドラマティックであり、特殊な状況であり、本当の問題は慢性的な貧困街にあると。アフリカ難民キャンプでは紙管自体がハイテクだと。あるいは建築家のエゴにならないように細心の注意を払えと。たとえではあるが、建築家は自らが実際に住んでみてその居心地を確かめるべきだと。

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他のプレゼンでは発展途上国の都市問題を示して、これが問題だというのが多かった。そこに成されたディベロップメントを示して、長所と課題を示すのが多かった。

ハノイの三十六通り地区(だっけか?)を紹介したプレゼンがあった。ここは幅2.4m、奥行きが最大で70mほどになる「ウナギの寝床」がた住宅である。
京都のウナギの寝床とは建築の発展度合いが違いすぎる。京都は日本を代表する建築タイプの一つであるが、ハノイはただの密集地区である。

ハノイのプレゼンは、都市問題を示しただけで、何とも残念である。

たしか、ここは小嶋一浩は都市のコンテクストを保存しつつ、住宅改善をしつつ、高密度住宅に対して一つの提案をした。と記憶している。ハノイモデル。

日本の建築家の取り組みは、建築家のエゴという批判がありつつも、やはり評価すべきである。

なんとなくの物足りなさを感じつつ、特に発展途上国を見られたのは面白い授業であった。

先生のコメントで、どちらが善し悪しと言うことではなく、貧民の街区をどのように再生するか、と言うことに関して、
re-developmentと称して日本ではタワーが建つ。
re-developmentと称してヨーロッパでは既存のコンテクストを、街区の形状のみならず、建築形態としても残そうとする。
と言う二つを強調しつつ比較していた。

この先生の冷静な判断と深い知識は素晴らしいと思った。


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プレゼンの途中、初雪が舞い降りた。
初めて雪を見る、アフリカと東南アジアの人達の眼差しは、もはや20を超えた学生ではない。子供の目である。
北海道に暮らして、雪に対する繊細な感覚というか、深い感情というか、純粋な気持ちを失ったのでは、と思う。


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夜はルーベンにいる日本人さん達とビール。
ルーヴェンの醸造所の隣のバーに行った。いわゆる地ビール。
去る直前においしいビールを発見した。
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  1. 2007/01/27(土) 08:42:39|
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