FC2ブログ

j-ume blog

建築 + アーバニズムの冒険 - the quest for urbanism + architecture

くみたて - thesis discussion with Luisa 1

ようやくthesisのメンターのルイザとあって、内容について議論してきました。前にも書いたと思いますが、彼女はイタリア人らしく陽気で人なつっこく、議論中も、たまに挟む余談など交えつつ、とても議論しやすい。ちゃんと鋭くすべき事を攻めてくれます。日本の事情も東京に偏ってはいるけれど知識が豊富なのもとても良いです。

自分自身の咀嚼の意味も込めてながめに。


テーマは、既存都市域内における地区の再生。大きく三つのパートに分割して、問題設定、ケーススタディ、デザイン。

最初のパートは、1900年以降、モダニズム以降の都市計画をさらっと年表風にまとめて、そこから現在の都市への議論を明確にしようというパート。

社会的問題、要求から、建築家、都市計画家がどのような計画を適用してきたか。それがどのような問題を引き起こして次のステップにはいるか。きほんですが、ターゲットを絞って分かりやすく表現することが鍵。その中で確かな議論を組み立てる。難しいです。
それをグラフィック的にもきれいにまとめる。それは見た目の問題以上に、デザインから議論を素早く読みとるための手段です。

ケーススタディは、都市再編を、urban renewal:都市再生、catalyst project:触媒、urban acupuncture:鍼治療、にわけて、それぞれ事例を検証。それら分類は、前の議論の中から紡ぎ出されたものとしてわけられた3項目であるべきで、その定義を明確にしなくてはいけない。
それぞれ、ロッテルダムのkop van zuid地区、ビルバオ、クリチバを考えていましたが、ロッテルダムのは多分にcatalyst的要素を含むからどうだろう?というところ。
catalystとして注目できるビルバオも、当時はビルバオ・エフェクトといわれたけれど、現在の現実はその効果が徐々に薄れてきている。など、それぞれ問題がある。

ケーススタディの後、結論をどういうかも大きなポイント。三つを上手く結合させて都市に臨むというか、アキュパンクチャが適しているというか。これは前段の議論を固めつつ事例検証しつつ、ってことでしょう。

で、最後はデザイン。敷地は名古屋駅から名古屋港へ伸びるあおなみ線沿線。約15kmの鉄道は、貨物用に建設されたものが、二年前に旅客化されました。

名古屋駅に近接して、旧貨物駅の敷地の再開発が予定されている。
沿線は工場が集積。恐らくいくつかの小さな工場は畳まれている。
沿線が海に近づくあたりの、とある川の河口はラムサール登録の干潟となっている。
終着の金城埠頭はトヨタ最大の出荷を担う港であるが、国際展示場、フェリーターミナル等がある。

変わりゆく都市の状況、行政の判断での新しい鉄道は興味深い。それに周辺地区がまだまだついてきていないし、地区のヴィジョンも明確ではない。面白い敷地だと思っています。

興味深い敷地で、当市はもちろん日本、ひいてはヨーロッパにも一石投じるプロジェクトにしようと。そういう意気込みでねと、最終的なデザインの青写真は常に頭の中にねと。国際的プログラムのマスターにいる意味でもあるかな。


大野秀敏の「ファイバーシティ」や、陣内秀信の「東京の文化人類学」も参考にとのこと。特に陣内さんは文化的側面と空間的側面をつなげて考えていると言う点では独特で、イタリア人からの評価も高い先生。ルイザは両氏と面識があるので紹介するよと。日本に行って会えればよいのですが。

やはり先生と話すと、いくら自分が生意気いったところで、まだまだだと気付かされます。
スポンサーサイト



  1. 2007/03/08(木) 21:03:58|
  2. 未分類
  3. | コメント:0