j-ume blog

建築 + アーバニズムの冒険 - the quest for urbanism + architecture

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建築の冒険へ - 歪曲した世界の不安感とともに

事務所ではコンタ切り出し。所員さんの結婚式があって、人もまばらな寂しいオフィスを早めに切り上げ。

ロッテルダムの街には、パトカーのように色を塗られたトラムが走っていた。黒いビルにオレンジのカラーでアクセントを付けた郵便局。どちらも良いデザイン戦略だ。

インターネットでOMAの新しいプロジェクト、RAK JEBEL AL JAIS MOUNTAIN RESORTを見る。

・・・

ギリシアの集落の様な様相だ。あるいはスターウォーズ、遠い惑星の街か。

卒業設計のようだ。一般的にも、個人的にも。僕の卒業設計では敷地の迫力を生かし切れていない。建築的言語はもっと深い。


UAEのプロジェクトだ。実現、してしまうかも、しれない。

UAEには不安感を覚えずにはいられない。払拭できない。

昨年のヴェネチアのビエンナーレでOMAは、早々と中国を離れるかのように、中東、UAEを取り上げた。

UAEをGoogle Earthで見ると良い。砂漠の国の都市、都市原型は非常に興味をひく。河口のオアシス、海岸の街。

都市は現在、急速に拡大を続ける。都市が広がっているのが航空写真で手に取るように分かる。

UAEへの不安感は、ビーチリゾート建設の写真を見たときに初めて覚えた。アマゾンに住むような、火の鳥のモデルになったような鳥の尾のようなビーチリゾート。

こんな海では泳ぎたくない。

石油の有り余るお金で出来上がった都市という印象だったが、それどころではない。はるかに、凌駕している。

ザハは思うように自分の建築的構想がかなえられているようで別にするが、アンドウはじめ、どの建築家も、興奮しきって建築の可能性を冒険する。

そんな建築への挑戦に刺激をうけはするが、それよりも強いのは、そのような建築が良いのだろうかという不安感、建築家が自分らしさを失ってはしないかという不安感。

またそんな都市に対しては世界は明らかに均衡を失っている、という不安感。

アメリカがいかに奢ろうとも、アフリカがいかに飢えようとも、ヨーロッパが仲良く手を繋ごうとも、日本が世界に明確に立場を示せなくとも、そんなことは無関係にUAEはバベルの塔を立て続ける。

世界は明らかに歪曲していく。そんな不安感の波。


ぼんやりとした世界、ぼんやりとした不安、からは何も生まれない。

緊張感の中から新しいものは生まれる。

ある建築家はいった。制約の中からアイデアが出る。制約という緊張感。アンドウはいった。対話から建築が出来る。対話に潜む緊張感。

UAEには建築をささえる緊張感ははられているか?
UAEで建築家は何と対話した?


OMAは明らかに地形と対話している。それだけは確かだ。

アンビルドの建築家達はアンビルドだからこそ、強いメッセージを紙一枚に叩き込んだ。


新しい事への挑戦、冒険、はその大きさに比例して不安感を募らせる。

UAEの生む不安感はそれとは待ったくっかくどが違うように感じられて、違ったベクトルに働く不安感に感ぜられてならない。

建築家の腕力はすばらしく、建築的、空間的刺激に満ちつつも、冷静にそれが判断できない、混乱。
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  1. 2007/05/30(水) 04:40:25|
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