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j-ume blog

建築 + アーバニズムの冒険 - the quest for urbanism + architecture

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搾取ティー -

111213-cha.jpg

今年三月だったか、紅茶の世界的産地であるヌワラ・エリヤ付近、通り過ぎただけだがそこで見た風景には圧倒された。その辺いたるところ山という山が茶園になっている。人が作り出す風景は、時として大変美しい。北海道あたりの大農園然り、日本の険しい山肌の棚田然り、いくつも人が作り出した美しい風景は存在する。ある場所では生活のために住民が汗水たらして山を野を開墾して出来た風景である。この茶園だって、汗水の結晶であることは一目瞭然。何しろ山全部がまさに根こそぎ茶園である。ただ、それは強制労働の対価、そして、ここは極めてあくどい搾取の現場であったし、いまでもそうである。

そんな現実は、コロンボで知り合った知人のブログに詳しい。
http://blog.livedoor.jp/neliko_sk/archives/51803490.html

スリランカの茶園の紅茶は手で摘まれる。紅茶にはそこまで詳しくないが、上のほうの柔らかい何枚かの葉だけを摘む。日本の大規模茶園などでは機械でバシバシと摘み取っている。一方で手摘みとなると超高級茶なんじゃないだろうか。そんな手摘みのお茶、おいしいはずだ。しかし、世界の紅茶を供給するためにどれだけの人たちが手摘みしているか考えると、いかに大変かが分かる。

イギリス人はスリランカを征服して支配下におき、インド南部あたりのタミル人を連れてきて強制労働させたらしい。その頃に比べて状況は良くなっているだろうが、いまでも強制労働っぽいことには変わりない。茶園の主はほぼタコ部屋に住まわされている彼らの生活をけして外に漏らさないように注意を払っている。

その高級茶葉はおもにイギリスや日本にながれ、良質の茶葉はリプトンに流れ、想像するに、けして外には出ない安物をスリランカ人は飲む。

紅茶に限ったことじゃなくて、嗜好品みたいなコーヒーとかチョコレートとかもそんな現実で生産され続けている。そのやり方を生み出したのは、イギリスなど列強の支配。今でもそれは消えることはない。その列強支配の恩恵を先進国やら金持ちこうむることが出来る。傲慢なイギリス人がたくさんいたおかげで、お手ごろにおいしい紅茶を味わえる。そしてそれはあまり知られることはない。

そんなことやめようよ、なんて簡単にいえない。強制労働がなくなれば、今みたいに紅茶は飲めなくなる。世界の食糧事情はどうしようもないことになる。かといって、そんな紅茶を飲むことをやめたら、茶摘の彼らは収入を失い、生活できなくなる。

こんなガタガタの世界に僕たちは住んでいる。
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  1. 2011/12/14(水) 02:37:10|
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