j-ume blog

建築 + アーバニズムの冒険 - the quest for urbanism + architecture

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スリランカの車窓から - BawaのChapelと濃霧の森

5:15、早朝の駅の風景は世界標準だと思う。

1201029-station.jpg

5:45、Colombo Fort駅発の列車は想定どおり遅れて出発。
三連休の中日、列車は混雑を極める。
仕方なくカフェテリアのテーブルの上に座り込む。
しばらく平坦な大地を走ると徐々に山岳地帯に差し掛かる。
トンネルに入るたびにスリランカ人は「フォー」と奇声を上げる。
トンネル内の音の反響を楽しんでいるらしい。
列車は岩肌ぎりぎりを走る。

1201029-rail2.jpg

スリランカの列車は扉なんてない。みんな飛び出して載っている。
風は気持ちが良いが、トンネルに入るたびに、徐々に高度を上げるため必死にディーゼルエンジンから排出されるガスが車内に侵入する。

1201029-rail.jpg

気がつけば茶畑を走りぬけ、壮絶な風景が眼下に広がっている。

1201029-teaplant.jpg

世界を支える紅茶生産地帯の風景は美しくも異常である。
百年前にイギリスが作り上げた人為的風景だ。
現在も労働者の人権を無視した過酷な労働の元に成り立っている風景である。


列車はBandarawelaに到着。15:00を過ぎた頃だった。
Bandarawelaにはスリランカを代表する建築家、Jeffrey Bawaの残した小さなチャペルがある。
はずである。
Chapel for the Good Shepherd Convent

ところが、これが見つからない。
ネットの情報では、これとは別のGood Shepherd Chapelと混同した記事が散見され、最初にこちらを訪ねた。
明らかにBawaを感じられずに、とにかくConventを探す。
この街の住人に聞いても、駅前にいる観光客を捌いているトゥクトゥク運転手たちもまるで知らない。
これには驚いた。
このBawaのChapelは観光客が訪ねる場所だと思っていたのに。
Conventの固有の名前はNazareth Conventという。
これを頼りにすればもう少し簡単に見つかるかもしれない。

街にある教会を虱潰しに探していく。
とある教会の神父さんに聞いてようやくBawaのChapelのありかが判明。
さらに迷うこと数十分、すっかり真っ暗になったとき、Bawa のシルエットを発見した。
修道女さんの親切な案内で、真っ暗な中電気をつけてもらってBawaの空間と対面する。

1201029-bawa-chapel.jpg

Chapelに入った途端、ふわりと空気が変わる。
山の中のChapelの電気に引かれておびただしい羽虫が侵入してくる。
そんな照明に照らされても、張り詰めた空間は美しい。
本来は日光が祭壇の上方から取り込まれるはずで、向って左側の大きなガラス面から光を取り込めるはずで、そんな昼の空間を想像しつつ、残念に思いつつも、それでも心は満たされる。
外から眺める空間も素晴らしい。

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雨は延々と降り続いていた。霧も立ち込める中、二つ目の目的地World’e Endはあきらめざるを得ない。やはり世界の果ては遠いのであった。二度目の挫折、であった。

霧の森は凛として好きである。そんな中を車は突き進む。ヌワラ・エリヤまで降りてきた。

ヌワラ・エリヤの由緒正しきホテルでの昼食は驚くほど不味かった。

友人の薦めで訪ねたKandyの骨董屋さんを訪ねる。
日本人の奥様を持つスリランカ人のお店だ。
ここがなかなか素晴らしい。
価値があるのかないのか分からないが、こんなアンティーク雑貨で統一されたカフェとか誰かの家をデザインするのは本当に楽しそうだと思った。
そして彼らの5歳くらいの娘さんが天使のようだった。

1201029-antique.jpg


帰り道、先を急ぐドライバー。
この三年ですっかり道路が綺麗になった。
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  1. 2012/10/31(水) 01:43:06|
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  3. | コメント:5
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