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建築 + アーバニズムの冒険 - the quest for urbanism + architecture

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庭と公園の境目 - Between garden and park

東京単身中、意外と週末(昼)が暇なことに気が付く。そんなわけで、先週の話だが、茨城は水戸へと旅立ってみた。

日帰りとはいえ、久しぶりの一人旅は、なんか心が躍る。社会人になり、財布事情も楽になったなあ、と思いつつ、上野発の特急に乗る。水戸へは30分おきに特急が出ている。特急電車に乗る機会も普段ないので、ドアの少ないきれいな車両とちゃんとしたシートに座るとなんか心地よく、旅情も掻き立てられる。特急は静かにホームを発つ。

意外と遠かった水戸に着く。適当な地図しか見なかったので、線路沿いの何ともつまらぬ道を歩いていると、湖が開けた。千波湖だ。湖のまわりはカモと白鳥と高校生が自転車で行きかい、ボートが浮かび、とても素晴らしい風景。後から聞くと、夜はゲイのたまり場になるらしいのだが・・・。水戸の街はこちら方面にはあまり広がっていないのか、公園が広いのか、とにかくいい感じの公園を脇に、第一の目的地である偕楽園に着く。

日本三大庭園、これで制覇になると、期待を膨らます。後楽園も兼六園も素晴らしい庭園であったのだ。鉄道寄りの門、お土産屋さんが観光地っぽさを演出。それに伴い旅に来ている感も高まる。

偕楽園、入場料を取らないことに驚く。それでいて、庭は大変きれいに整備されている。後で調べると、茨城県の都市公園とのこと。行政さん素晴らしいですよ。さらに調べると、「水戸藩第9代藩主徳川斉昭が日本最大の藩校弘道館で修行する藩士の余暇休養の場へ供すると同時に領民も楽しむ場にしたいとのことで「偕楽園」と名づけられた」とのこと。なるほど、偉大な為政者の意志が引き継がれているわけだ。一般市民もいつでも散策できる、うらやましい環境だ。

梅で有名な偕楽園も時期外れ、台風の迫る前であり、客は少ない。きれいに手入れされた庭から、好文亭までまっすぐ歩き、普通の庭園ではないことを知る。池がない。池の周りを回遊しない。庭園の中心は池で低い中心へ視線が落ちていくのではない。中心が一番高く、まわりを眺めるのだ。借景も山ではない。千波湖だ。違和感のまま帰路に着いたわけだが、上に書いた通り、後で調べた「領民も楽しむ場」とのコンセプトが個人の為だけでない庭へと導いたに違いないと仮説を立ててみる。

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園内の高台に建つ好文亭のみ、拝観料200円を払う。お殿様がゲストを慰安したり催し物のために建てたらしい和風建築。威張ることのない佇まいは落ち着いている。ぐるり建築は縁側の中に畳の部屋があるのだが、改めて縁側が庭とをつなぐ日本建築の空間性に気が付く。庭との関係も素晴らしい。二階は一層眺めがよく、庭と一体に感じられる。

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この高台から見渡す周囲、遠くに水戸のビル群を眺めるが、すぐ足元も、道中見た千波湖とその周辺の公園から成り立っている。偕楽園は柵で囲われた範囲を飛び越してその向こうに広がる公園と一体に巨大な空間を作っているのだ。

園内を巡る。森を抜けて、杉林を抜け、竹林を抜け、梅林を抜ける。やはり回遊式の庭園とはまるで異なるのだ。梅が有名だが、梅林は特に平たい場所に梅が植わっているのみで、特に庭園らしい工夫には気が付かない。この庭園、園内を巡って気が付くが、偕楽園と外の公園や街との関係が魅力だ。

そして、帰路、違った門から出てみるが、これが驚くほど簡素。田舎風ゲートとなんてことない、本当になんてことない、出入り口。

やはり、庭園に圧倒された余韻に浸る。

旧水街道小学校なども訪ね、市街地へと出ていく。まっすぐのメインストリートを抜け、水戸芸術館へ。ちなみに、鉄道北側が古くからの市街地。鉄道南側は旧千波湖の範囲であり、コメ増産のため埋め立てた地区に新市街地を作ったとのことだ。こちら側に市役所がある。さらにちなみに、茨城県庁はちょっと離れたところにあり、県庁は市民には幼児のないところと言えども、都市づくりには疑問が残る位置だ。

さて、水戸芸術館。思ったよりこじんまりした施設。程よい広場が広場として機能している。まわりの街、メインストリート裏手で、ちょっとさみしいのがもったいないのだが、いいスケールの空間だ。そんな中、タワーはやや違和感。展望台はのぞき窓から風景を見るが、建築家のエゴを感じずにはいられない不親切な展望台だ。せめて、久しぶりの客なのか、スタッフの優しさと誇らしげな感じが救いだった。

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ここ、現代美術の美術館がある。またいい展示に久々のアート心が刺激される。

江戸時代の高等教育を施した場、藩校弘道館まで行ってみるが、残念ながら閉館時間。門だけ見過ごして、帰路に着く。帰りは普通電車でもいいと思ったけど、乗り換えがあったり、やっぱり遠かったり、車内でビールとか思ったら、特急のチケットをやはり買うのであった。

・・・
帰った後、友人が水戸に住んでいたことにFBの書き込みで気が付く。一人でおいしいものを食べられなかった悔しさもあり、また再訪しようと思う。
  1. 2014/10/15(水) 00:04:45|
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