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建築 + アーバニズムの冒険 - the quest for urbanism + architecture

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燃料問題とかまど – 脆弱性

またまたカトマンズに来ている。6月に初めて来て以来、なんと、五回目になる。カトマンズでは、4月に起きたゴルカ地震の復興プロジェクトに関わっている。ゴルカ地震では、カトマンズのいては、歴史的な地区が大きな打撃を受けて、いくつもの貴重な建造物が倒壊したが、多くの家屋はそこまでの被害を受けなかったこともあり、人々の生活がもとに戻るのは早かったように思う。それでも、カトマンズ市内にはまだテント村は残るし、地方部ではまだまだ復興が必要なところも多い。

ネパールで、数か月前から問題になっていることは、地震後の被害の話よりも、燃料不足である。

ネパールは、中国とインドにはさまれた内陸国である。中国への陸路は一つ。ヒマラヤを超えるので他にはなく、その一本も険しい。インドへの陸路はいくつかあるらしいが、物流が行われているのは、四つとのことだ。これらの道も険しい山道になるが、中国に抜ける事を比べれば困難な道路ではない。なにより、インドを経由したほうが港が近い。

燃料不足は、ガソリンの輸送が滞っていることによる。

ネパールは王国であったがそれが、数年前に途絶えた。良くいえば民主化だ。議会主義だ。数か月前になり、ようやく新憲法が制定された。

ネパールの主張では、新憲法をインドが気に入らずに物流を止めている。
インドの主張では、そんなことはなく、ネパールの反政府グループが、新憲法を気に入らずに、国境をふさいでいる。

どっちが正しいかはよくわからないが、燃料の輸送が滞っていることは明らかな事態だ。おかげで、街中の交通量は控えめで、バスも本数が減り、屋根まで乗客が乗っている。レストランに行ってもガスがないのでメニューが半減している。

それでも逞しい。レストランでは、ガスのかわりに薪を使って料理しているのだ。先日行ったレストランでは、裏庭に臨時のかまどを5つくらい作って料理している。インド料理のナンはタンドーリ釜で住みを使って焼くので、何ら問題ない。換気が追い付かずに煙たいレストランもある。もともと電力不足なので、一日のうち三時間は計画停電になる。

脆弱性とはなんだろう。日本では高度にエネルギーが供給される。電気が無くなると都市生活は一気に滞る。ガソリンやガスが無くなるなんて考えた事すらない。エネルギーが自足できない日本は、多くの国に支えられ、信頼関係を勝ち取っているから、そんな状況はなかなか起こらない。

ネパールの地震後、薪で料理し、電気が無くても生きていけたネパール人たち。建物が脆弱だ、都市が脆弱だ、と計画する立場でここにいるのだが、レストランの裏でかまどで僕たちのお昼ご飯を作っている人たちを見ると、この国は全然脆弱ではなく、日本の方がよっぽど脆弱なんだと思わされる。

・・・ただし、阪神や東北の震災のあとは、それでも人々が逞しく、支えあって生きていたことは忘れてはいけない。日本人だって脆弱ではない・・・。
  1. 2015/12/04(金) 01:30:24|
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